We Need to Talk About Kevin

レンタルで借りてきたDVD。
少年は残酷な弓を射るを見ました☆



「母さん、僕が怖い?」


ずっと見たかった、ティルダ・スウィントン主演の映画。


いろいろな意味で怖かった…
そして、母親の気持ちにものすごく共感してしまった。


妊娠したエヴァが、妊婦のためのジムだかヨガだかの教室に行った場面。
あんなふうにおなかの大きな女に囲まれたら、私もウゲ〜ッてなると思う。
嫌悪感ってわけじゃないけど。。。


予想外の妊娠のせいで自由も仕事も奪われたエヴァ
子どもが生まれたら、今度は子育てのためとか言われて、したくもない引っ越しを強制される。
一日じゅう必死で子どもを育ててるのに、たまにしか子どもの世話をしない夫に責められる。
しかも息子は自分に懐かず、反抗的。


「子どもさえできなければ、今でも仕事をして、自由に充実した人生を送れていたのに…」
そう思ってしまう心理はすごくよく分かる。


もちろん、出産には悪いことばかりだけじゃなくて、幸せなこともたくさんある。
ただし、この映画の場合、息子のケヴィンは子どもの頃から何かおかしい。
とにかく母親のエヴァに対する態度が異常。


いたずら(?)をしたときに、エヴァに「こんなことをして、何の意味があるの?」と聞かれ、「意味がないことに意味がある」と答えたケヴィン。
それがこの映画のすべてだと思う。
最後におそろしい事件を起こしたのも、ケヴィンにとっては意味のないこと。
とことん理不尽な映画なのです。


エヴァは、ケヴィンがあんなふうになったのは自分の育て方がまちがっていたからだと思ってるみたいだけど…
ケヴィンの異常性は、エヴァの責任ではなく、生まれつきのものなんだと私は思います。


ハッピーエンドでもないし、メッセージ性があるわけでもないし、万人向けの映画じゃないですね〜(^^;
でも私は好きです。