『拳銃売ります』

今年18冊目の本を読了〜☆


拳銃売ります


『拳銃売ります』 グレアム・グリーン


大好きなグリーンの小説♡
Kindle版で買ったやつです。
Kindleで見つけたときは感動しました(>_<)
この全集、今は本屋じゃなかなか見つけられない(と思う)。
しかも紙より安い!
こういうふうに、今は入手困難な古い本が電子書籍になるのはいいことですね。
ちなみにグリーンの作品、他にも1冊Kindleで購入済みで、これからさらに数冊買う予定☆
もちろん、古本屋とかで売ってたらそっちを買うけど。


さて、この『拳銃売ります』
グリーンの作品の中で「エンターテイメント」に分類されるうちの1つ。
そして彼特有の「逃げる者と追う者」という図式もできています。


おもしろかった!
二転三転するスリリングな展開。
殺し屋、警察官、その恋人。
偶然が重なって、三人の人生が少しずつ交差していく。
さらにそこに、ほかの登場人物たちも関わってきて…


まさに「エンターテイメント」という言葉がぴったり。
それだけじゃなく、グリーンお得意の宗教もちょっと入ってたり。
でもなんといっても、人物描写が素晴らしい。
1人1人が(殺し屋でさえ)ものすごく人間味があふれてるんですよね。
しかも文章も秀逸。
あらためてグリーンが好きだな〜と実感したのでした。


ついでに訳について一言。
たしかに単語や言葉遣いは古いけど、読みやすかったです。
前に読んだ『叔母との旅』よりずっと読みやすかったわ。
やっぱり訳者によって違うのね。
今回思ったのは、「たとえ言葉遣いが古くても、正しい日本語で書かれていれば読みやすい」ということです。
最近のテレビなんかの日本語の乱れにはほとほとうんざり(−−)