『悪魔の涎・追い求める男』

最近、腰痛がぶり返してしまいました。。。
まあ、原因はわかってるんだけどね。
いろいろやることがあって、一日中ず〜っとパソコンの前に座りっぱなしだから(+_+)
体動かして、運動不足解消せねばならんな〜(;´Д`)


さてさて、今年20冊目の本を読了〜☆


悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)


コルタサル短編集『悪魔の涎・追い求める男、他八篇』


アルゼンチン作家、フリオ・コルタサルの短編。
アルゼンチン人といっても、ベルギー生まれで、学生のときにフランス留学してそのままずっとフランスで暮らしたそうです。
それでもラテンアメリカ文学らしく、幻想的というか、マジックリアリズム的というか、シュールレアリスム的というか。
個人的にけっこう好み♪


「続いていく公園」と「占拠された屋敷」はめっちゃ怖かった。。。
ホラーってわけじゃないんだけど、不条理っぽい、得体のしれない恐怖を覚えました。
「続いていく公園」なんてたった2ページなのに…
すっごい感覚的な印象なんだけど、エッシャーのだまし絵が思い浮かびました。


あと、「パリにいる若い女性に宛てた手紙」ではものすごく衝撃的な一文が。
それがこちら。
「だから、アンドレ、後生だから、怒らないでくれ。ぼくは時々口から子兎を吐き出すんだ
う、うさぎ…!?(;゚Д゚)
いや〜、さすがにこれは噴いたわ〜。
かなりの破壊力でございますよ。
物語的には悲しい話なんだけどね。。。


ほかの短編もおもしろかったんだけど…
いちばん長い「追い求める男」だけがちょっと微妙だったなぁ。
あまりノレなくて、なかなか読み進められなかった。。。


全体的には、とっても気に入りました(*^-^*)
もう1冊の短編集『遊戯の終り』も買ってあるので、そのうち読もうっと♪
今年も残りわずか。
あと何冊読めるかな〜(>_<)