『猫たちの聖夜』

楽しみにしていた『TED2』が公開になったから見に行こうと思ってたのに…
調べてみたら、アムシネマでは吹替えだけ。。。
それだけじゃなく、すごく見たかった『ピクセル』まで吹替えオンリーとか…
なんなの? もう悪意しか感じられないんだけど(−−#
字幕派は家でDVDで見ろってか?


はぁ〜
でも『キングスマン』は字幕で上映してくれるから、それだけが救いか。。。


と、怒りMaxな今日この頃ですが、、、
今年16冊目の本を読了〜☆


猫たちの聖夜 (ハヤカワ文庫NV)


『猫たちの聖夜』 アキフ・ピリンチ


またまた短編を離れ、ドイツのミステリー。
主人公の雄猫フランシスが猫殺し事件を解決するという話。
まさに「猫の猫による猫のためのミステリー」(笑)


好奇心旺盛なフランシスくんがいい(>_<)
飼い主に赤ちゃん言葉で話しかけられたときに、「もしぼくがこいつに話しかけられるなら、やっぱり赤ちゃん言葉で話すだろうけど」とか、ちょっと毒舌なところもあり。
しかも博識。(猫がテネシー・ウィリアムズの戯曲を知ってるんか!ってツッコミたくなったけど・笑)
考古学が好きで、エジプトの写真集とかをうっとり見ているところとか、パソコンをいじっているところとか、想像しただけでもう…めっちゃ萌えるわー(*´Д`)


猫のオンパレードで、猫好きにはたまらん!なわけですが…
なにしろ、ミステリーです。
事件が起きます。
それが連続猫殺し。
しかも、過去のマッドサイエンティストの研究で猫が実験に使われたり。。。
とにかく猫がかわいそうな目にあうので、つらくてつらくて(;_;)
途中、本気で読むのをやめようかと思いました。
だから猫好きにはおススメできないかも!?


そんな感じで、クライマックスでの謎解きも切なかったです。。。
犯人(犯猫?)との対決場面では涙が出てきました(T_T)
ミステリーで泣くなんて…


とても秀逸なミステリーだと思います。
犯人(犯猫)も最後までわからなかったし、そうだったのか!という驚きもあり。
久しぶりにおもしろいミステリーを読みました(^^)


この作品、なんと続編が出ているそうです。
それと、フランシスくんが猫の生態について解説するノンフィクション『猫のしくみ―雄猫フランシスに学ぶ動物行動学』も出ているとか。
どっちも読んでみたい!けど、続編はまた切ない気持ちになりそうなので、心に余裕があるときかな。。。